RYOKI ENERGY株式会社(以下「当社」という。)は、AI解析プラットフォーム「Wisbrain」を提供するスタートアップのUltimatrust株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:小澤巌)と共同でAIによるパワーコンディショナー(以下「PCS」という。)の故障予知サービスの事業化に向けてシステム開発と自社の発電設備での実証実験を進めてきました。その結果、期待したデータが得られたことから、AIによるPCS故障予知システムの製品化を決定しました。今後はさらにシステムの開発・製造を進め、複数の太陽光発電所への販売・導入を経て、多くのデータをAIに学習させることで、故障予知のAIモデルを強化していきます。
2012年から始まった再生可能エネルギー固定価格買取制度の導入により太陽光発電所が爆発的に増加しました。太陽光発電所を構成する主要機器の中で、PCSの一般的な寿命は10年程度と言われています。このため、今後数年で故障時期を迎えるPCSが増加してくることが予想され、PCSの故障から復帰までの間、発電した電気の損失が懸念されます。そこでこの懸念に対応するため、AIによるPCS故障予知システムが、PCSの故障気配を予知し、故障前に対応できるようになることで、PCSの故障から復帰までのリードタイムを最小化し発電量の最大化を支援します。
昨年7月より当社で保有している太陽光発電所において、出力電流、EMI(電磁波)、温度、振動等のPCS周辺の環境を測定し、それらのデータを分析する実証実験を行ってきました。その結果、PCSが安定稼働しているかを判断するためのいくつかの特徴を把握することができました。この結果を踏まえて、この度、AIによるPCS故障予知システムとして製品化することを決定しました。
まずは、夏ごろに複数の太陽光発電所への販売・導入を経て、故障予知のAIモデルを完成させ、今後は、AIによるPCS故障予知システムによる予知保全ソリューションを多くの発電所へ展開することにより、発電事業者様が抱える課題解決や再生可能エネルギーの普及に貢献していきます。
なお、AIによるPCS故障予知システムの開発は、株式会社日本政策投資銀行が運営する「北陸Startup Program」※をきっかけに、始まった協働事業です。
※ 2020年9月に開始された、北陸地域の企業とスタートアップ企業との協業による新規事業創出を支援するプログラム。
関連URL
株式会社日本政策投資銀行
https://www.dbj.jp/topics/dbj_news/2022/html/20220512_203820.html
Ultimatrust株式会社
http://ultimatrust.co.jp/news/wp/wp-content/uploads/2022/05/8972cef12f9d0ade0a22d8284a5e7575.pdf
【お問い合わせ先】
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